pH(水素イオン濃度)とは?|水質項目

pHとは

pHは、水の性質を表す最も基本的な項目で、「ぺーはー」または「ぴーえいち」と読まれます。

水中の水素イオン濃度の逆数の常用対数で、0~14までの数値で表され、7を中性とし、7より小さくなると酸性、7より大きくなるとアルカリ性が強くなります。

例えば、純水中の水素イオン濃度は、室温で約1×10-7mol/Lで、pHは7となります。

また、pH3なら約1×10-3mol/L、pH4なら約1×10-4mol/Lとなるように、pHが1異なるごとに水素イオン濃度が10倍ずつ増減します。したがって、pH3の液1Lを中和してpH4にするには、理論上10倍の水が必要ということになります。

身近な液体のpH

それでは、身近にある液体がどれくらい酸性もしくはアルカリ性なのかを見てみましょう。(値は目安として確認ください。)

水道水:pH5.8~8.6

酢:pH2.4~3.0

塩素系漂白剤:pH11.0~12.5

酸素系漂白剤:pH10.5

血液:pH7.4

雨:pH5.6

海水:pH8.3

自然界において、強酸・強アルカリでは、普通、生物が活動できません。また、農作物は中性(約pH6.0~7.5)が適正と言われており、低すぎた場合、土壌の劣化、高すぎると鉄欠乏に陥ってしまいます。

液体を扱う上で、pHはとても重要な指標であることがご理解いただけると思います。

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