SDGsの目標を見た時は、今までになく網羅的で野心的、だからこそ理想主義的な印象を受けました。ただ、それと同時に、人類が抱えている山積みの問題も直視せざるを得ない状況であることを突き付けられた感じがしました。
日本国内では、SDGsはまだまだ浸透していないように感じます。それは、単純に「SDGs」というアルファベット、そして「持続可能な開発目標」という分かりにくさから来ている面もあると思いますが、多くの方々は、目標が広範囲にわたり過ぎてぼやけてしまい、自分ごととして捉えるのが難しいという点もあると思います。
また、企業においても、網羅的かつ野心的な目標ゆえ、部門担当者では対応しきれず、他部門・全社・社外との協力が不可欠で、それが難易度を上げているのではと思います。
各企業は技術競争に必死なあまり、SDGsには積極的ではない印象で、本当に規制が不要なのか疑問に感じる面もあります。しかし、過度な規制は技術革新を遅らせ、国際競争力を失う要因ともなりえない事から、センシティブな問題なだけに、もどかしさが消えません。効果的な成果をあげるためには、各社ブランディング戦略にSDGs推進を組み込み、会社をあげて取り組む必要があると感じます。